たかはたでは、上州きびそを紡いで絹(シルク)糸にして、それを手織機にかけ、手織りで一つ一つ作品を創っています。


作業現場には、大きい手織機が2台。小さい手織機が1台。合計3台あります。

高機「たかはた」とは?

高機「たかはた」という社名ですが、そもそも高機というのは手織り機の一種です。

辞書で引くと、こうあります。 「大和機,京機ともいう。木製手機の一種。地機 (じばた) の改良機で,機の構造が地機より高い位置になっているところからこの名がある。経 (たて) 糸を上下させる綜絖 (そうこう) が2枚以上あり,織り手が腰掛けて両足で操作できる。」

もちろん、この名前を使っているのですから、弊社も使用しております。下の写真が実際に使っている高機「たかはた」です。
  高機「たかはた」
この大きさですと、かなり大きな織物を作る事ができます。
また、小さい物を織る時には下の手織り機を使って織ります。用途によって使いわけています。
 手織り機
縦の糸と横の糸を織りなしていきます。途中で糸をかえ、模様をつけて、すべて人が計算して行っています。  手織職人
織物に使っている絹糸は国産上州の*きびそ糸です。
きびそを手紬して、それを機織りで手織りで一つ一つ織っています。高機「たかはた」では、この作業をとても大切にしております。

「きびそ」とは?またその糸に惹かれる理由

 きびその表情 蚕が繭を作る際に最初に吐き出す糸「きびそ」のことです。「きびそ」とは生糸の原材料となる繊維を繭からたぐる糸口の部分で、蚕が繭を作るにあたって最初に吐き出す糸のこと。
太くて硬いことから、繊維として生糸に使われることが今まではほとんどありませんでした。
しかし「きびそ」には水溶性のたんぱく質が豊富に含まれ、 保湿力に優れている上に紫外線吸収力や抗酸化作用があると言われ、今日では、スキンケア商品の成分などに活用されいます。
その「きびそ」つかい、ナチュラルで肌に優しい絹製品をつくっています。 それが「たかはた」の織物作品です。実際に肌に触れる衣服類ですから良いものを使いたい。そういった思いで絹100%にこだわり、絹でもバージンシルクともいうのでしょうか?より優れた成分の「きびそ」にこだわってきました。また、でこぼこしたきびそ糸は、軽やかで立体感のある手織りならではの絹製品が仕上がります。

ごわごわした太くて硬いきびそを紡ぐと、毛糸のような毛羽立った絹糸(シルク糸)になります。
きびそシルク
絹のやわらかさと肌触り、織物の存在感、暖かみを持った「シルクの手織りもの」は、こうした細かい手作業でようやく仕上がってきます。
機械で大量生産するものとは違い、織物の固さ、模様、形もコピーの様に同じ物はできません。どれもそれぞれ違う表情を持っています。それがこの世にたった一つしかない貴重な手織りの良いところ、持ち味になります。


たかはたのチャレンジ

また、たかはたでは、絹だけにこだわらずあらゆる物を手織りで作っています。 ....
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